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「テロ」の意味・歴史・名前の由来(語源)は?

昨今では、世界各国で「テロ」と呼ばれる事件が起きていますが、

「テロ」とは何を意味し、歴史や語源はどうなっているのでしょうか?

早速、調べてみる事にしました。


@「テロ」とは何を意味しているの?

「テロ」とは、テロリズムの略で恐怖心を引き起こす事により特定の

政治的目的を達成しようとする、非合法の組織的暴力の行使、および

それを容認する主義の事を言います。また、。テロリズムに則った行為・手段、

およびそれらによって敵対者を威嚇することをテロルと言い、

テロルを行う者の事をテロリストと呼びます。


A「テロ」の歴史・語源は?

テロの歴史は、フランス革命に遡ります。

1780年代の絶対王政国家であったフランスでは国家財政の歳入

5億リーブルの9倍にもあたる45億リーブルの財政赤字を抱えていました。

国民に対しては、これ以上増税しようがない程、税を徴収していた事や、

遠くアイスランドの地で起きていたラキ火山噴火噴煙による農作物不足で

国民の国王政府に対する不満は増すばかりでした。

そして、1789年7月14日、国民は火薬庫であったバスティーユ牢獄

を襲撃しました。その後、反乱はフランス全土に広がり、王政は廃止され

フランス第一共和政が樹立されました。
(当時の国王であったルイ16世は処刑されました。)

ルイ16世が処刑された事で、これを脅威と感じたイギリス、スペイン

サルデーニャ王国などはイギリスを中心に第一次対仏大同盟が結成され、

各国の軍がフランスに押し寄せました。フランスの革命政府は

「30万人募兵」を布告しますが、徴兵の不満から反乱が起き、

王制を支持する政治党派とも結びつき反乱が拡大しました。

その為、フランスの革命政府は革命反対派など、反対派の

人物を次々と処刑しました。(フランス全体では約2万人を処刑しました。)

このフランス革命政府による政治の事を恐怖政治(le regime de la Terreur)

と言い、フランスの革命政府が対立する者を処刑する行為をテロと

呼んでいました。その後、権力側が武装抵抗をテロと呼んだため、

その意味は、逆に反体制側の暴力的手段を指すようになりました。


B現代のテロ事件

1990年以降、主だったテロ事件としては、

1994年6月27日:松本サリン事件(死者7名、負傷者660名)

1995年3月20日:地下鉄サリン事件(死者12名、負傷者6300名)

2001年9月11日:アメリカ同時多発テロ事件
(死者2993名、負傷者6291名以上)

2005年7月7日:ロンドン同時爆破テロ(死者56名、負傷者700名弱)

という痛ましい事件が発生しています。

今後、テロ事件のない平和な世界が訪れて欲しいものです。
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