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ビタミンの名前の由来(語源)・意味・種類は?

レモンにはビタミンCが鶏肉のレバー(肝臓)にはビタミンA

が多く含まれている等、ビタミンという言葉は本当によく聞く言葉ですが、

そもそもビタミンの語源や意味ってどうなっているのでしょうか?


ビタミンの意外な語源

1734年、イギリス人であるJ・G・Hクラマーは下級兵が

壊血病(かいけつびょう)や脚気(かっけ)

によりたくさんの死者を出していた事から、この病気の発見・撲滅を

狙って研究を始めた事が始まりでした。その後、

1911年にポーランド人のカジミール・フンクが米ヌカからビタミンを

抽出する事に成功しました。(この時、発見されたのはビタミンB1でした。)

彼は自分が抽出したビタミンにアミンと言う性質(物質)があった為、

「生命の維持に必要」という意味を持つ「vital」

「アミン」という言葉を合わせて「vitamine(ビタミン)」と名づけました。

つまり、ビタミンは当初、生命の維持に必要不可欠な物

と位置づけられていた(意味を持っていた)のです。

「生命の維持に必要不可欠」という表現は嘘ではなく、

実際にビタミンCが不足すると「壊血病」、ビタミンB1が

不足すると「脚気」という病気にかかり死にます。

ビタミンの意味


ビタミンとは、生物の生存・生育に微量に必要な栄養素のうち、

炭水化物(糖質)・タンパク質・脂質以外の有機化合物の総称を指します。

ちなみに、なお栄養素のうち無機物はミネラルです。

※有機化合物とは・・・炭素を含む化合物を指します。

※無機化合物とは・・・炭素以外の元素で構成される化合物を指します。



栄養素は炭水化物・タンパク質・脂質・ミネラル・ビタミンの5種類

に分けられます。これを5大栄養素と言います。

私達の食べる食品の「栄養素」はこの5つの中のどれかに必ず当てはまります。

ぜひ豆知識として覚えておいて下さい。

ビタミンの種類


ビタミンは全部で13種類です。

ビタミンの種類 多く含んでいる食品
[水に溶けるビタミン]
ビタミンB1 肉、豆、玄米、チーズ、牛乳、緑黄色野菜
ビタミンB2 肉、卵黄、緑黄色野菜
ビタミンB6 レバー(肝臓)、肉、卵、乳、魚、豆
ビタミンB12 レバー(肝臓)、肉、魚、チーズ、卵
ビタミンC 緑黄色野菜、果物
ナイアシン 魚介類、肉類、海藻類、種実類
パントテン酸 レバー(肝臓)、卵黄、豆類
葉酸 レバー(肝臓)、豆類、葉もの野菜、果物
ビオチン レバー(肝臓)、卵黄
[あぶらに溶けるビタミン]
ビタミンA レバー(肝臓)、卵、緑黄色野菜
ビタミンD 肝油、魚、きくらげ、しいたけ
ビタミンE 胚芽油、大豆、穀類、緑黄色野菜
ビタミンK 納豆、緑黄色野菜

ビタミンFやビタミンIやビタミンB4、ビタミンB8等、

他にもたくさんビタミン○○とついた言葉はありますが、

歴史的に誤ってビタミンと名づけられた物でビタミンではありません。
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