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「トンネル」の歴史・名前の由来(語源)は?

私達が車で道を走っていて山を抜ける時に通る「トンネル」ですが、

名前の由来・歴史はどうなっているのでしょうか?


トンネルの意味・定義

地上から目的地まで地下や海底、山岳などの土中を通る人工の、

または自然に形成された土木構造物の事を言います。

仕上がり断面積が2m2以上との定義があります。

半円の面積(2m2以上がトンネル)=半径×半径×3.14(円周率)÷2 です。


トンネルの語源

英語の「tunnel」からの外来語です。

「tunnel」はフランス語で「樽(たる)」を意味する「tonne」に由来します。

「tunnel」は中世の英語では「樽」の意味で用いられていましたが、

やがて「樽(たる)」に形が似ているとの事から地中を通る人工・木造の建造物を

「トンネル」と呼ぶようになりました。


世界最古のトンネル

トンネルの歴史は古く交通路としての建設は紀元前2000年頃

ユーフラテス川の河底を横断する歩行者用のトンネルがバビロンに

造られたのが最初のトンネルと言われています。

トンネルの歴史(日本)

日本では山岳信仰があった為、山に穴を開けることが

ためらわれていた為、トンネルは発達しませんでした。

日本最古の道路トンネルは青の洞門(大分県・1763年開通)ですが、

鎌倉時代以前にもトンネルは掘られていたようです。

※青の洞門のトンネルは機械ではなく「ツルハシ」・「スコップ」

等の器具で穴を掘っていました。(トンネル長:144m・開通に30年かかりました。)

また、日本では第二次世界大戦以前は中国語と同じく隧道(すいどう、ずいどう)

と呼ばれていました。しかし、第二次世界大戦後、隧道(すいどう、ずいどう)は、

@「墓穴に通じる道」を意味している。

A漢字制限による漢字の簡略化。

B外来語の流入。

による3つの事柄により「トンネル」と呼ばれるようになりました。
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