服にはジーンズ、パーカー、マフラーなどの外来語がたくさんありますが、
今回はそれらの意味・語源・歴史を考えてみたいと思います。
「パーカー」・・・
アノラック・ヤッケなど、フードつきの防寒・防風用上着の総称をいいます。
(山岳登山などでよく利用される防寒性に優れたフードつきの上着の事です。)
(元はアラスカ先住民のイヌイットが着るアザラシ皮の上着の事をいいました。)
「ジーンズ」・・・
ジーン生地=デニム生地のパンツのことです。
(ジーン生地とは10番手以上のタテ糸をインディゴによって染色し、
ヨコ糸を未晒し糸(染色加工をしていない糸)で綾織りにした、
素材が綿の厚地綿布の事をいいます)
「コート」・・・
@英語(COAT:洋服の上着)という言葉が
日本でもそのまま利用されるようになりました。
「スカート」・・・
英語[skirt]は、「(ドレスなどの)すそ」を表す言葉から生まれました。
スカートの誕生は、手拭のような布を腰布として使用した
ことから始まったと言われています。
「シャツ」・・・
英語のshirtの語源は、古ゲルマン語のskurtaz(短く切る)です。
たけが腰あたりまでしかない短めの衣類がこのように呼ばれており、
skurtaz→scyrte(古英語)→shirte(中英語)→shirt
と変化しました。
「ワンピース」・・・
英語「ONE PIECE」が由来となっています。
1枚布でできているという意味があります。
「パンツ」・・・
@下着のうち、下半身に着るものを指します。
A衣服のボトムスのうち、2本に分かれた筒に片脚ずつを入れて穿く形のものを指します。
パンツはパンタロンの省略形で、
1600年代、パンタロンは、「ぴっちりした種類のズボンで、
ふくらはぎの下でリボンもしくはボタンを使って留めるか、
のちにブーツの下にストラップを通して留めるようになったもの」を指していましたが、
これを女性がスカートの下に着用し始めた為、
パンツは@とAの2つの意味を持つようになりました。
「ズボン」・・・
フランス語の「jupon(ジュポン)」から。
juponは女性がスカートの内側にはくペチコートの事で、男性が身にまとう
ゆったりとした衣服をいうアラビア語の「djubba」に由来します。
dijubba→jupon→ズボンという流れになります。
(ペチコートとはスカートの下にはく、スカートと同じ形状の下着の事をいいます。)
「マフラー」・・・
防寒具。首周りにまいて寒さを防ぐものをいいます。
由来は英語の「muffle」(包む・覆うという意味)に由来します。
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