私達のお隣にある国、中国ですが、
この中国という言葉の由来・歴史はどうなっているのでしょうか?
早速、名前の由来・歴史を調べてみました。
「中国」という言葉の由来
現在、中国とは中国大陸を支配する
中華人民共和国の略称として使用されています。
しかし、古来、中国(ちゅうごく)という用語は、
中国の古典である『詩経』で「地理的中心部」
という意味で初めて用いられていました。
従って、本来は特定の民族ないし国家を指す語ではありませんでした。
ベトナムでは阮朝が自国を中国(チュンコック)と呼び、
日本でも自国に対して葦原中国(あしはらのなかつくに)
あるいは中国(なかつくに)という美称を用いていました。
(日本は中国から見て東の国だった為、日本となりました。
⇒「日本」の名前の歴史・由来は?を参照)
一方、黄河流域で黄河文明を営んでいた漢民族の間では、「中国」という語は、
孔子とその他思想家たちによる潤色を経ながら、
中華思想に基づく「文化的優越性を持った世界の中心」
という意味を帯び、中国歴代王朝の政治的・軍事的な境界を設定する中で、
徐々に民族のアイデンティティを境界付ける自称として拡張されていきました。
また、中華という文字も「優れた文化を持つ者」を意味し、
漢民族の間で「中国」と同様の自称として用いられました。
この歴史からも中国人の愛国心の強さを読み取る事ができると思います。 |